2018年02月20日
肥満遺伝子BMAL1(ビーマル１）について
こんにちは。昨日「３時のおやつとBMAL1（ビーマルワン）」についてのお話をしました。
現在の情報ではBMAL1は肥満遺伝子と言われ、結構な悪者扱いなのですが、生きていく上で必要だからこそ備わっているわけで・・・仕事の都合などで必ずしも定時に食事が取れない方も大勢います。だから 詳しく調べてみました。
と、今日はBMAL1について 詳しい論文（埼玉医科大学医学部生理学の池田正明教授）を読んでみましたので、簡単にまとめます。
１．BMAL1とは～Brain and Muscle Arnt-like
ちょっと油断すると太りやすい体質の私の遺伝情報（DNA）に「脂肪を蓄える仕組み」もしっかりと入っているであろうことは、間違いありません。
きっと、みなさんも人間なら入っていると思います（笑）
その「脂肪を蓄える仕組み」に、BMAL1が関与しているという説は近年有名なお話です。
もともと、BMAL１は埼玉医科大学医学部生理学の池田正明教授が1997年に発見、命名したものです。
脳と骨格筋（Brain and Muscle）を中心に発現している時計遺伝子（Arnt）のような（like）働きをする、初めて見つかったタンパク質だったので、
～Brain and Muscle Arnt-like 1～
の頭文字をとってBMAL1と命名されました。
池田正明教授の論文は、太るとか痩せるとか、ダイエットに関する論文ではありませんでした。簡単に言うとBMAL１というタンパク質が、人間の体内時計に深く関与しているという内容です。発見から２０年余りで 様々な説が展開され 現在のような「ダイエットの敵」とか言われるようになってきました。
２．パー、クライ、クロック、ビーマルワンの四角関係
ちょっと難しい話に入りますが、出来るだけ簡単に説明していきますね。
BMAL1はエネルギーを脂肪細胞に溜め込もうとする働きがあります。
また、その働きをおこなっている間、脂肪の分解作用を抑えます
BMAL1は「肥満遺伝子」とも呼ばれているようです。確かに脂肪を溜め込もうとする悪い奴みたいです。
そんなBMAL1ですが、もうひとつ大きな特徴があります。
それは、体内に存在する量が24時間の中で増減し、変化していくということです。
脳内の体内時計のリズムを保つ時計遺伝子と言われる主要なものに、BMAL1のほかに、クロックという蛋白質があります。
朝の光を感知すると、クロックとBMAL1が発動し、今度はパーとクライという蛋白質を作り出します。
このパーとクライは、クロックとBMAL1の働きを妨げる物質です。
1日24時間サイクルで「パーとクライ」「クロックとBMAL1」の各コンビが増減を繰り返し、体内時計のリズムが刻まれています。
下のグラフを見てください。
「パーとクライ」「クロックとBMAL1」の各コンビが良いコンビネーションで２４時間増減を繰り返すのがわかりますよね。
今日の話題のBMAL1を見てみると・・・
①BMAL1の量が最も増すのは午前２～３時
②BMAL1の量が最も減るのは午後２～３時
ということは、BMAL1が増える時間帯に脂肪になる糖質を摂れば、体内に蓄積されやすくなります。
逆にBMAL1が減る時間帯であれば、糖質を摂っても体内に溜まりづらいということになりそうです。
BMAL1を抑制するのは「パーとクライ」という物質で 朝日を感知したBMAL1が作り出すたんぱく質。
パーとクライはBMAL1が１番減少する午後2～3時にピークに達する。
つまり
「BMAL1が増える夜は、食べると太る」「BMAL1が減る昼は、食べても太りにくい」
と言うことは本当のようですね。
理論上のBMAL1が脂肪蓄積型たんぱく質だということは分かりました。
ふむふむ・・・3時のおやつは太らないという考えも信憑性を帯びてきましたね。
でも ちょっと待って！
上記の概念には、食事の質と、消化吸収にかかる時間のことが、すっぽり抜け落ちています。
実は、夜食べても太りにくい食材を BMAL1との関係を考えながら 食事の取り方について探って行きたいと思います。
お楽しみに
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静岡市駿河区大谷4191-15
TEL 090-7602-1031
現在の情報ではBMAL1は肥満遺伝子と言われ、結構な悪者扱いなのですが、生きていく上で必要だからこそ備わっているわけで・・・仕事の都合などで必ずしも定時に食事が取れない方も大勢います。だから 詳しく調べてみました。
と、今日はBMAL1について 詳しい論文（埼玉医科大学医学部生理学の池田正明教授）を読んでみましたので、簡単にまとめます。
１．BMAL1とは～Brain and Muscle Arnt-like
ちょっと油断すると太りやすい体質の私の遺伝情報（DNA）に「脂肪を蓄える仕組み」もしっかりと入っているであろうことは、間違いありません。
きっと、みなさんも人間なら入っていると思います（笑）
その「脂肪を蓄える仕組み」に、BMAL1が関与しているという説は近年有名なお話です。
もともと、BMAL１は埼玉医科大学医学部生理学の池田正明教授が1997年に発見、命名したものです。
脳と骨格筋（Brain and Muscle）を中心に発現している時計遺伝子（Arnt）のような（like）働きをする、初めて見つかったタンパク質だったので、
～Brain and Muscle Arnt-like 1～
の頭文字をとってBMAL1と命名されました。
池田正明教授の論文は、太るとか痩せるとか、ダイエットに関する論文ではありませんでした。簡単に言うとBMAL１というタンパク質が、人間の体内時計に深く関与しているという内容です。発見から２０年余りで 様々な説が展開され 現在のような「ダイエットの敵」とか言われるようになってきました。
２．パー、クライ、クロック、ビーマルワンの四角関係
ちょっと難しい話に入りますが、出来るだけ簡単に説明していきますね。
BMAL1はエネルギーを脂肪細胞に溜め込もうとする働きがあります。
また、その働きをおこなっている間、脂肪の分解作用を抑えます
BMAL1は「肥満遺伝子」とも呼ばれているようです。確かに脂肪を溜め込もうとする悪い奴みたいです。
そんなBMAL1ですが、もうひとつ大きな特徴があります。
それは、体内に存在する量が24時間の中で増減し、変化していくということです。
脳内の体内時計のリズムを保つ時計遺伝子と言われる主要なものに、BMAL1のほかに、クロックという蛋白質があります。
朝の光を感知すると、クロックとBMAL1が発動し、今度はパーとクライという蛋白質を作り出します。
このパーとクライは、クロックとBMAL1の働きを妨げる物質です。
1日24時間サイクルで「パーとクライ」「クロックとBMAL1」の各コンビが増減を繰り返し、体内時計のリズムが刻まれています。
下のグラフを見てください。
「パーとクライ」「クロックとBMAL1」の各コンビが良いコンビネーションで２４時間増減を繰り返すのがわかりますよね。
今日の話題のBMAL1を見てみると・・・
①BMAL1の量が最も増すのは午前２～３時
②BMAL1の量が最も減るのは午後２～３時
ということは、BMAL1が増える時間帯に脂肪になる糖質を摂れば、体内に蓄積されやすくなります。
逆にBMAL1が減る時間帯であれば、糖質を摂っても体内に溜まりづらいということになりそうです。
BMAL1を抑制するのは「パーとクライ」という物質で 朝日を感知したBMAL1が作り出すたんぱく質。
パーとクライはBMAL1が１番減少する午後2～3時にピークに達する。
つまり
「BMAL1が増える夜は、食べると太る」「BMAL1が減る昼は、食べても太りにくい」
と言うことは本当のようですね。
理論上のBMAL1が脂肪蓄積型たんぱく質だということは分かりました。
ふむふむ・・・3時のおやつは太らないという考えも信憑性を帯びてきましたね。
でも ちょっと待って！
上記の概念には、食事の質と、消化吸収にかかる時間のことが、すっぽり抜け落ちています。
実は、夜食べても太りにくい食材を BMAL1との関係を考えながら 食事の取り方について探って行きたいと思います。
お楽しみに
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この記事へのコメント
こんばんは。ブログ読ませてもらいました。
とても丁寧にあっていて共感する内容多かったので、
また読ませてもらいますね。
とても丁寧にあっていて共感する内容多かったので、
また読ませてもらいますね。
Posted by あんちゃん
at 2018年02月20日 22:41
at 2018年02月20日 22:41宜しくお願いしまーす！
Posted by killik at 2018年02月20日 23:11
at 2018年02月20日 23:11
